公通組八公車
公通組は2輛の山車を保有しており、祭礼には圓通車と八公車を隔年に曳き出しています。
祭礼に使用しない山車は、どんてん場に近い八公車の山車蔵に収め、扉を開け公開されています。
支輪彫刻の「波に龍」等は名古屋の彫物師瀬川治助重定の作で、檜(ヒノキ)材に漆塗りを施し龍は黒漆、波は茶漆で塗られ火炎は金で仕上げられています。
また龍は瀬川得意の玉眼で彫刻の裏側からガラスの眼を填めこんであります。
前棚正面の彫刻は瀬川治助重光の「烏天狗」です。
欅(ケヤキ)材の素木彫りで、正面やや右に天狗を従えた大天狗の僧正坊、中央やや左には剣を持つ牛若丸と、そして烏天狗が7体配置されています。
鞍馬山に預けられた牛若丸(源義経)が天狗から兵法、剣術を習うという有名な場面です。
この八公車は紫檀等高価な材を使用して造られています。
平成11年、赤幕新調にあわせて前面に「八公」の文字が入りました。水引幕は吉祥模様の織り
平成18年解体修理
高さ…約6.15m
間口(幅)…約2.50m
長さ(奥行き)…約5.45m
八公車のからくり人形~倒立唐子
からくり人形は小唐子が大唐子の肩に止まって逆立ちをし、大唐子の持っている太鼓を打つものです。
嘉永6年(1853)五代目玉屋庄兵衛作
前人形はかつてダブルの洋服に制帽、腰にサーベル(洋刀)をさげ、右手に持った日の丸の国旗を振るというこの地方でも珍しい人形で、官員さんと呼ばれ親しまれていました.
八公車のからくり人形~倒立唐子
前人形はかつてダブルの洋服に制帽、腰にサーベル(洋刀)をさげ、右手に持った日の丸の国旗を振るというこの地方でも珍しい人形で、官員さんと呼ばれ親しまれていました.
現在の前人形は、昭和60年にこの官員さんを八代目玉屋庄兵衛が侍姿(信長人形)に改修したものです。
明治10年(1877)