尾張横須賀まつり

大門組山車

大門組の山車は装飾が比較的簡素である事や、高欄部の張り出しが少ない様式などから、横須賀の山車5輛の中でもっとも古い時期に建造された山車と思われます。
建造時期は不明ですが、古い水引幕が寛政6年(1794)に作られていることから、山車の建造もこの頃と推定されます。

前棚正面の彫刻は名古屋の彫物師瀬川治助重定によるもので、三面にわたり野田の玉川、調布の玉川、井出の玉川、高野の玉川、三嶋の玉川、野路の玉川の「六玉川(むたまがわ)」が彫られています。
天井は「鏡天井」という名古屋系の山車では珍しい形式です。
平成9年解体修理、台輪・柱・格子等新調。

高さ…約6.05m
間口(幅)…約2.35m
長さ(奥行き)…約5.2m

大門組のからくり人形~三番叟変じて社になる

からくり人形は、三番叟人形が朱塗りの社に変化するもので、その仕掛けの面白さが人気となっています。

左手に扇、右手に神楽鈴を持ち、笛や太鼓の囃子に合わせて舞い、楽の音色が変わると同時に、後ろ向きとなり瞬時に社へと変身します。
その仕掛けは糸30本を要し4人がかりで操作します。

前棚に前人形がなく、三方に乗せた甁子(へいし)と神酒口(みきのくち)を飾ります。

人形の制作者や制作年など詳しい事は不明ですが、昭和33年に名古屋の人形師伏田新一が頭を修理し、昭和50年(1975)にも七代目玉屋庄兵衛によって修理が行われています

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